任意整理の仕組み

任意整理は、債務者と債権者の話し合いで、返済する借金の額を小さくすることです。
元金はそのままで将来支払いをする利息をカットする方法が取られます。

借金返済のメカニズム

10万円を借りて、年利が10%だとします。
合計11万円の借金になります。
月々の返済が1万円だとすると、11ヶ月で金利と元金を返済し終える計算です。

ところが、仮に2回程度支払いをした時点で返済が難しくなったので任意整理をすることになった、とします。

月々の返済額が1万円ですから、2回の支払いで2万円の返済をしたことになります。
ただし、月々の返済額1万円というのは、元金と利息を合わせた金額であり、元金を2万円支払ったわけではありません。
ということで、2回の支払いの時点では、元金と利息がどの程度残っているかが単純に計算ができません。

引き直し計算

そこで必要になるのが引き直し計算です。
これは取引明細書を見て計算をします。

取引明細書は契約している金融業者に直接問合せて取り寄せができますし、定期的に明細を郵送してくる金融業者もいます。
これを見ると、支払いをしなくてはならない利息がわかります。

2回の支払いで、元金の支払い額がわかり、元金10万円からその金額を引いて、引き直し計算をします。

残りの元金だけの支払いはするから、その後の利息はすべてカットしてほしい。

これが任意整理です。

弁護士、司法書士に依頼するのがベスト

弁護士、司法書士に依頼すると、任意整理に必要な手続きや交渉をすべてしてくれます。
引き直し計算、その後の元金の支払いの金額 確認と交渉まで、すべて弁護士・司法書士という専門家に任せることでスムーズに進みます。

10万円程度なら利息も大した金額ではありません。
しかし、これが100万円、200万円となると、利息だけでも、大きな額になります。
それをカットしてもらうことで、返済負担が大きく減少します。

任意整理の目的はそこであり、それが交渉で成立することで、早い時期に債務整理ができます。

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